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池田動物園の歴史について
池田動物園は岡山の歴史財産
池田産業動物園の誕生

池田動物園の前身となる池田産業動物園が京山へ開園したのは昭和28年の2月半ばでした。 昭和26年、27年といえば、戦後の日本にとって第一歩を踏み出した頃です。
開園の前年秋に池田隆政前園長と厚子夫人の結婚式が執り行われ、これにより昭和天皇の第四皇女順宮厚子内親王が岡山県民・市民になられました。
動物園を開園する前の池田隆政前園長は、岡山市内山下の現在の林原美術館の地で牛や豚、鶏などの家畜類を飼い牛乳づくりなどをしていましたが結婚を機に家畜飼育事業を現在の動物園所在地に移転し、新たにトラなどの動物を加え牧場兼動物園を開く準備が始まりました。 そして新居も動物園内に建てられました。 新婚の夫妻が岡山入りされる日にはオープンカーに乗って岡山の電車通りから柳川〜南方へと岡山の街中を県民、市民の熱狂的な大歓声の中パレードが行われ、新居に向かわれました。

結婚パレード

岡山駅前で歓迎の人波に囲まれる池田夫妻。 オープンカーに乗るお二人。(昭和27年撮影)

かつての岡山藩主、旧候爵池田家嫡男の池田隆政前園長は、東京生まれの東京育ちですが生来の動物好きでした。東京在住の頃より多数の動物を飼育され東京では、牧場主の夢を叶えることが難しく祖父の地、岡山に里帰りし家畜類に囲まれて生活していました。
そんな中、結婚を機に関係者の力添えのもと「池田産業動物園」として開園しました。
当時、1ドル360円の、まだ日本は貧しい時代に外国から高価な動物を購入することは難しく動物の種類は十数種類しかいませんでした。
しかし岡山ではトラやライオンはとても珍しい動物だったので当時の子供や動物好きの方たちには大変喜ばれました。
池田産業動物園

開園した日の池田産業動物園。
園長夫妻(中央)も子供たちの輪の中に(昭和28年)

池田動物園の誕生

開園して十周年を迎えた昭和37年、池田産業動物園は株式会社に改組しました。岡山県内の財界人ら多数が株主に加わり経営基盤が強化されました。同時に牧場と動物園を分離して牛や豚、鶏などは郊外に移し動物園の動物を大幅に増やし名称を「池田動物園」と変更しました。本格的な都市近郊動物園として新しい一歩を踏み出しました。この時、動物は百種類に達していました。現在の池田動物園と同じくらいの種類です。

それと時を同じくして昭和37年、岡山では「第17回国民体育大会」が開催され、赤穂線の全線開通や岡山空港(岡山市浦安)の開港なども重なり、さらに東京オリンピックを2年後に控えた岡山は国体ブームに沸きに沸いていました。
国体には夏の大会には皇太子ご夫妻が秋の大会には天皇・皇后両陛下が出席されるのが恒例です。
県民の熱い歓迎の中、両陛下(昭和天皇と皇太后)皇太子ご夫妻(今上天皇と美智子皇后)は、来岡され、この機会に池田邸と池田動物園を来訪されました。とくに岡山県は厚子様の関係で皇室と縁の深い土地柄です。このとき通常の国体出席日程より一日長く岡山に滞在されています。
両陛下が池田動物園をご訪問されるのは7年ぶりでしたが園内がすっきりとキレイになっているのに驚かれたご様子でした。

池田動物園を訪問された皇太子ご夫妻

池田動物園を訪問された皇太子ご夫妻(今上天皇と美智子皇后)ゾウにエサを与えられる美智子さまから(右へ)厚子夫人・皇太子・隆政前園長(昭和37年)

第17回国民体育大会開催

昭和37年 第17回国民体育大会開催

赤穂線開通

昭和37年 赤穂線の全線開通

池田産業動物園の誕生

東京オリンピックを盛大に終えた昭和40年代に入り日本は高度成長期を迎え発展を続けます。
昭和47年東京〜岡山新幹線開通。中国自動車道開通。
昭和63年には瀬戸大橋開通。
この瀬戸大橋開通記念事業として池田動物園では「中国三大珍獣展」が開催されました。
ジャイアントパンダ、金絲猴(きんしこう)、レッサーパンダの3種類の中国産のめずらしい動物が展示されました。現在では岡山にパンダがやってきたことを知らない方たちは多数いらっしゃいます。
この頃、東京の上野動物園でパンダが人気を博していましたが岡山で珍しいパンダが見られると言うことで大勢のファンが集まりました。今も昔もパンダ人気は変わらないものです。
このイベント開催には伏線があり岡山県の労働団体と中国労働団体との交流を深めるため中国の西安動物園と池田動物園との間で動物の交換が行われレッサーパンダが池田動物園へ西安動物園から贈られたというわけです。あの池田動物園の愛らしいレッサーパンダはこうして池田動物園にやってきました。
会期を延長するほどの賑わいで終えた「中国三大珍獣展」の約3ヶ月間の来場者数は90万人に達しました。現在の池田動物園の年間来場者数が約11万人ほどなので、そのすごさが伺えます。

パンダがやってきた

パンダに見入る三大珍獣展の入園者。(昭和63年)
現在チンパンジーがいる檻です。

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